もう10月後半。来年の手帳を買わなくちゃ。
今週末から三つライブが続くので、気持ちばかりわたわたとしています。それぞれメンバーも雰囲気も全く違うライブになるので、せっかくこうしてブログもあることだし、私からご紹介を♡
まずは今週土曜日24日のChannel 302@広尾、より。
今年1月から毎月一度、非公開のスペースで、ホームパーティのようにやっているこのライブ。Chennel 302、と題して、日曜の昼下がり、チャンネルを合わせたら・・・というつもりで、おしゃべりしたり歌ったり、Gershwin、Duke Ellington、Nat King Cole、などと毎月誰か音楽家を一人取り上げて、 その人にちなんだ曲をいろいろとやっていたのが最初の頃。最近ではスケジュールも土曜の夜に変わり、演奏する曲目もガラリ!と変わりました。
そのきっかけとなったのが、この土曜日もギターを弾いてくれるファルコン。彼とは共通の知り合いの紹介で一緒に演奏するようになったのですが、何人もの人から「ファルコンは素晴らしいよ!」と聞いていて、また同時に、「ファルコンはジャズあんまりやらないんじゃないかな?」とも言われていて、うーん、このあんまりジャズをやらない素晴らしい人と、レパートリーがジャズばかりの素晴らしいまでいかない私、いったい一緒に何を・・・と悩んだ結果。何でもやることにしました。
それが楽しくて楽しくて。ニューヨークからひょんな理由で東京に戻ることになり、誰も英語も話さないどころか、挨拶にハグもキスもない場所で、ジャズ歌ってます、って英語でやってるのが、なにがなんだか、ちょうど自分でもそろそろよくわからなくなってきていた頃だった。そうか、私ってこういうことしに東京に戻ったんだ、とはじめて少し納得できたのは、この夏、ファルコンと小牧さんとはじめてやったライブの後のことだ。私のライブではほとんどいつもベースを弾いてもらっている小牧さんに、8月、ライブの後いつも聞くように、「今日ライブどうだったかな?」とたずねると、「えりちゃん、今日は自分でも楽しかったでしょう」と、小牧さんはおっとり私にたずね返した。
今月の Channel 302 も、もちろんファルコンと小牧さんと私。
先日、今回のライブ用にみんなで曲を持ち寄りリハーサルをして、とてもいい曲が出揃った。ほんとはこんなの書いてないで練習しなきゃ。みなさんぜひ聴きにきてほしいです。今回もまた台湾原住民の曲、まだみなさんにご披露したことないもの2曲歌います。もちろんファルコンと小牧さんと一緒に!
原住民である母にその話をしたら、ゲラゲラと「それはぜひ聞いてみたいわね」とたまらなくおかしそうに笑った。
母が若い頃、母が台北の道を歩いているだけで、「野蛮人、野蛮人」と、工事現場の男たちが調子外れの原住民の歌をうたいながら母に石を投げつけた。あんなにあんなに美しかった母。その石を持った男たちがそれまでの人生見てきた女の中で、母はきっと誰より美しい女だった。
ニューヨークで明け方の道を歩いていると、ゆっくり走るゴミ収集車の後ろに乗った男たちや工事現場で仕事中の男たちによく声をかけられた。
"Where you going, beautiful?"
"I love you, sexy mama."
母のたった十分の一も美人ではない私を、上から下まで眺め回して。
写真はおばあちゃんと私。おばあちゃん、私今歌ってるのよ。