This Happy Madness

昨日は中学、高校の同級生の結婚式があり、9月最初の土曜日、横浜まで出かけた。

とても楽しい式で、友人の花嫁姿が美しくて感動し、

そして何より彼女が新郎に宛てた手紙がひょうきんで繊細で愛情たっぷりでグッときてしまった。

ちゅうちょなく心を込めた文章を、一字一字、みんなに聞こえるようしっかり読み上げる彼女の姿とその声、

いかにも優秀そうなだんなさんは、彼女のことを、とても愛おしく、かつ「やるなおぬし」と、思っているようだった。

こんないいもの見せてもらえるなんて、結婚式っていいもんだなあと思いながら家に帰った。

 

加えて、もはや夢の中でしか会わなくなっていた高校の同級生たちがまとめて目の前に現れたこともなかなか衝撃的だった。

(NYに引っ越した当初、どうしてか、夜な夜な高校の修学旅行の夢を見ていた。)

なんちゅーか、みんな夢の中で見かけた姿とほとんど変わらず、

でも卒業して20年近く経っているし、経年変化みたいなものは疑いようもなくあるはずなので、

もしかして、その人のエッセンスみたいのって実は見た目そのものなのかも、と思った。

 

13歳や14歳の頃毎日見ていた顔がそっくりそこに並んでいて、

話しかけようと歩いていく私の中に、当時の私の気持ちのある部分がそっくり起き上がってくるのも楽しかったが、

でも当時の気分がぴったり収まるには、今の私は容れ物としてちょっと大きく、

おそらくみんなもそんなところか、娘気分じゃだぶつくあたりが優しさや思いやりで充たされていた。

こんな風にみんな集まってほっとして笑い合うとか、娘同士の頃にはできなかったことかもしれない。

でも、そういう優しさや思いやりの種みたいなのは、当時を思い浮かべれば、みんな既に持っていたようにも思う。

 

そういえば、同級生同士ばったり、という話もよく聞く。

私自身の話でいえば、京都で乗るバスを間違えて迷い込んでしまった神社の参道のあぶり餅屋の軒先で、同級生が座布団の上であぶり餅をもぐもぐしていた、

というのがここ最近では一番びっくりしたばったりだが、昨日は、

マンションの前の信号に同級生がいたので驚いて話しかけたら同じマンションに住んでいた、とか、

ラクーアでお風呂に入ろうとしたら、湯船に数学の先生が入っていた、とか、

そんな話も聞いて、なかなか刺激的だった。

 

と、昨日がいい日だったので、つらつら日記のようなものを書いてしまいました。

このブログももう既にサボるために存在しているような有様ですが、せっかくおめでたい日の翌日の今日。

たまたま練習することになったアントニオ・カルロス・ジョビンの曲の英語の歌詞が、

昨日結婚した彼女を思い出させる内容だったので、記念に貼り付けておこうと思います。

日本に戻って歌を歌うことになった時、そういえば彼女はすごい応援してくれて、とても嬉しく心強かった。

放課後、教室でバイオリン弾いてもらったのまだ覚えてる。そう思うと、この曲のメロディも彼女のバイオリンに聴こえてくるような。

 

This Happy Madness  (Gene Lees/Antonio Carlos Jobim)

 

What should I call this happy madness that I feel inside of me?

Some kind of wild October gladness that I never thought I'd see

What has become of all my sadness, all my endless lonely sighs

Where are my sorrows now?

 

What happened to the frown? And is that self-contended clown

Standing there grinning in the mirror really me?

I'd like to run through Central Park

Carve your initials in the bark

On every tree I pass for everyone to see

 

I feel that I've gone back to childhood and I'm skipping through the wild wood

So excited that I don't know what to do

What do I care if I'm a juvenile?

I smile my secret little smile because I know the change in me is you

 

What should I call this happy madness all this unexpected joy

That turned the world into a baby's bouncing toy?

The gods are laughing far above

One of them gave a little shove

And I fell gaily, gladly, madly into love